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福祉・介護用衣料の現状
 私たちの生活の基本は「衣・食・住」で成り立っており、いきいきと快適な生活を送るための重要な要素です。
 現在、国民の3人に1人が65歳以上という超高齢社会です。「福祉」の観点から様々な生活環境の改善、提案が進められており「食・住」については徐々に進んでいます。では、「衣」についてはどうでしょう。
 現在、殆どの人が既製服を着用しています。しかし、これらのデザインは健常者や若者を対象としたものが中心で、高齢者や障害のある人などを配慮したデザインやサイズはごく限定されたものしかありません。介護者の利便性や機能性を重視したおむつやパジャマなどの開発が中心で、衣服を着て楽しむ、美しく装うといった、いきいきと快適な生活を送ることへの配慮がされていません。また、外装衣においても個々の障害の程度により衣服に対する要求が異なる為、既製服のリフォームやオーダーメイドで対応しており、アパレル産業を中心とする衣服環境は対応しきれていないのが現状です。
ユニバーサルデザインの理念に基づいた商品開発
 近年、生活福祉関連のデザインにおいてバリアフリーデザイン、ユニバーサルデザイン、共用品などがデザインの概念としてあげられています。
 これらは、建築、都市環境における物理的バリア、人間の意識や態度に表れる心理的バリア、社会の制度に見られる社会的バリアなどさまざまな生活環境におけるバリア(障壁)ををなくすデザイン「-バリアフリー(障害除去)デザイン-」を目指すことを目的としており、今後の高齢社会に生きるすべての人々が考えなければならない課題です。
 衣服デザインにおいてもこれらの観念を取り入れることが大切です。今後、すべての人が身体の障害や変化、機能の低下などに関わらず、おしゃれが楽しめる衣生活環境のあり方(ユニバーサルファッション)を目指すことが重要であると思われます。
 ハートフルウェアフジイでは「ユニバーサルファッション」を目指しています。


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